暑い土曜の朝は冷酒を

「フライドチキン」のことが好きな人もいるだろうし、嫌いな人もいるだろう。興味のない人も。君にとっての「冒険」はどうなんだろう?

気どりながら吠えるあの人と暑い日差し

娘とのコミュニケーションをすると、ひとり娘はたいそう慕ってくれる。
生まれてすぐは、会社の業務がとてもあわただしく、見ることがほとんどなかったため、まれにふれあっても泣かれていた。
親だけどと悲しい気持ちだったが、会社の仕事が大わらわだからと見限らずに、何かにつけ、休日に散歩に連れ歩くようにした、抱っこしても、お風呂に入れても普通になった。
ここ最近、仕事で出かけていく時、俺が行くことが寂しくて涙を流してくれるのがほほがゆるむ。

寒い土曜の夜明けにひっそりと
一年の中で、雨の多い梅雨の時期がなぜか好きだ。
空気は湿度が上がり外に出れば雨に濡れるけど。
その訳は、子どもの頃、雨の日に見たあじさいがきれいで、それ以来紫陽花が咲くのを楽しみにしている。
長崎出島にて知り合い付き合い始めた、シーボルトと瀧のアジサイデートの話を知っているだろうか。
オランダ人に紛れて日本へやってきた、ドイツ人のシーボルトが、紫陽花を見ながら「お瀧さんにそっくりな花だ」と話した。
雨の日に可憐に咲く紫陽花を見て何度も、お瀧さん、お瀧さんと口にした。
そのうち訛ってしまいアジサイは「おたくさ」という別の名を持つようになったという。

無我夢中で熱弁する姉ちゃんと突風

夏休みも半分ほど過ぎた頃の夕暮れ時。
「カンけり」で鬼をしている少年は、とんでもなくお腹が減っていた。
捕らえても捕らえてもカンを蹴られて捕虜が逃げるので、もはや本日の缶蹴りは終わりが見えない、とため息をついた。
クタクタに遊び疲れて家まで戻ると、ドアを開けた瞬間に今日の夕飯が判明した。
とても美味しそうなカレーの匂いに、少年は幸せな気持ちになった。

ぽかぽかした火曜の深夜はシャワーを
ここのところ、小説をぜんぜん読まなくなった。
学生の頃は、ほぼ毎日読んでいたけれど、近頃、仕事が忙しいし、時間をつくりにくい。
時間があったとしても、ゆっくりと小説をじっくり読むという気持ちになかなかなりにくいので、見ていたとしてもおもしろく感じられない。
ただ、すごくはまってしまう小説に10年ぶりに出会いたい。
村上春樹さんや村上龍さんの小説がものすごく好きなので、お二人が新人賞をとった群像文学新人賞が自分の好みのものがあるかと思って読んでみることが多いが、二人のようにがつんとくるものはなかなかない。
それでも、次の光っている新人小説家がいないかと気にかかるからまた読んでみたい。
だけれど、純文学だからと無理に分かりにくい言葉を並べているけれど中身が伝わりにくいものも多いから残念だ。

前のめりで歌う姉妹と観光地

「富士には月見草がよく似合う」という有名な名言を記したのは文豪の太宰治だ。
太宰はバスに乗車し、御坂を通り、今の山梨県甲府市へ向かっていた。
同じバスで偶然乗り合わせたおばあさんが、「あら、月見草」とつぶやく。
そこで、反応した太宰の視界に見えたのが月見草、と、富士山であった。
富岳百景のこの部分は、富士を語るときに欠かしてはいけない。
その他の文芸作品にも人気の、3776mの名山だ。
どの位置から見てもおんなじように綺麗な形をしているために、八面玲瓏と言う形容がよく合うと伝えられる。
その通りだと思う。
私が感動したのは、中央高速道路から見る名峰富士だ。

雹が降った大安の昼に想い出に浸る
はるか昔になんとなく見たシネマが、ビフォアサンライズで、邦題は恋人までのディスタンスだ。
親戚のお姉さんに、「絶対感動するから見てごらん」とプッシュされた物語だ。
旅の帰りの電車の中で居合わせたアメリカ出身のジェシーと、フランス出身のセリーヌで、少しだけウィーンを歩き回るストーリー。
この作品の面白いのは、これだ!というハプニングだったり起承転結の点の部分とか、見えないという点。
会ってすぐの2人の主人公が、恋とか人生などに関してひたむきに考えを述べる。
まだ中学校2年生の私は、経験不足で幼く、なんとなく見過ごした作品だった。
十数年が経過しこの前、偶然TSUTAYAで見つけて、これはまさかと思い借りてみたところ、ひたすら心に響いた。
好きなシーンは、レコードショップで、KATH BLOOMのCOME HEREを聞きながら、視線を投げあうところ。
2人とも帰国の時、つまり、サヨナラのシーン、エンドを迎える。
当時はわからなかったこのストーリー、時を隔てて観賞すると、すこしまたく違う見方ができるのかもしれない。
見終わった後、2人がレコードショップで聞いていたアルバムを、itunesで発見し聞いている。

笑顔で話す君と月夜

仕事で関わったお姉さんがいる。
変わった女性で、彼女の話はいつも面白かった。
おまけに彼女は資格マニアだということ。
保育士免許、クレーン免許、通関士。
児童英語教師、書道師範免許、危険物取扱。
公認会計士も取得していると噂。
さすがに公認会計士の件を父に話してみたところ、君の勘違いじゃないかと思う、と言われたけれど。
彼女は、二まわり年上の部長と結婚し退職していった。

雲が多い金曜の昼に想い出に浸る
スイーツが非常に好みで、洋菓子やだんごなどをつくるけれど、娘が大人のものを欲しがる年になって作る甘い物が制限されてきた。
私と妻がすごく楽しみながら食べていたら、子供が自分も口にしたがることは当然なので子供も食べられるあまり甘くないケーキをつくる。
自分は、チョコ系がものすごく好きだったけれども、子供には砂糖とバターが多い物などは小さなうちは食べさせたくないのでつくりたくてもつくれない。
ニンジンやリンゴをいれた蒸しケーキが健康にもいいと考えているので、砂糖とバターを控えめにつくる。
笑った顔でうまいと言ってくれたら、とってもつくりがいがあるし、またつくろうと思う。
最近、ホームベーカリーも使って焼いたりする。
そうしたら、簡単だった。
いつもは、自分で一生懸命混ぜるけれど、ホームベーカリーは、混ぜてくれるし簡単だ。

雲の無い平日の早朝は友人と

少年は今日、小学校の給食係だった。
帽子とマスクを着け、白衣を着て、他の給食係達と、今日の給食を取りに行った。
今日の主食は、ご飯じゃなくてパン。
バケツみたいに蓋付きの大きな鍋に入ったシチューも。
少年は、一番重い牛乳だけは、男の子が持つべきだろう、と思っていた。
クラス全員分38本はかなり重い。
なので自分が、バットに入った牛乳を持ったのだけど、同じ給食係のフーコちゃんが一緒に運んでくれた。
重たい瓶入り牛乳を女の子には運ばせたくなかったけど、クラスでのアイドル・フーコちゃんと一緒に教室まで歩ける、と思った少年は、少しドギマギしながら、何も言わずに2人で牛乳を持って行くことにした。

息もつかさず跳ねるあの人と冷めた夕飯
高校生の頃よりNHK教育テレビを視聴することがとても多くなった。
昔は、母親やじいちゃんが視聴していたら、NHK以外の番組が見たいのにと考えていたが、このごろは、NHKを見てしまう。
おもしろいものがたくさん少ないと考えていたけれど、近頃は、楽しいもの番組も以外と多いと思う。
それと、かたい内容のものも好んで見るようになった。
それに加え、攻撃的でないもの番組や娘に悪い影響がとっても少ないものがNHKは多いので、子供がいる現在は見やすい。
民放では、アンパンマンですらとても攻撃的に見える。
毎回ぼこぼこにして解決だから、子供も私を殴るようになってしまった。


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